瞑想をしなくてもマインドフルネスは身に付く

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現在今まで知識と経験をもう一度おさらいをしつつ,新しい手法も取り入れた,自分のオリジナルメソッドを開発中。

なぜオリジナルメソッドかというと,様々な人々が大変いいサジェスチョンやアクションについて,セミナー・書籍などを通じて社会に役立っているが,自分の新たなテーマである「仕事を通じてビジネスパーソンと組織を幸せにする」ことを達成するには,一人の考え方,一つの手法(例えばマインドフルネス)では難しいと考えたからです。

それは「自分の実感と経験」という自分にしかわからない尺度を持っているから。

なので,いろいろな人々の素晴らしいインサイトを「ブレンド」して,かつしっかりと効果が出るやり方を自分で編み出したいと考えました。

まだまだおさらいすべき内容が多いので,「Yoshidaメソッド」には今しばらくお時間をいただければと思いますが,「必ず出します!」。

「Yoshidaメソッド」に必ず入ってくるのは,当然「マインドフルネス」ですが,最近マインドフルネスの本質を外した記事や「ノウハウ本」が氾濫していて,ここは一言物申したい気分なので,今までの事業の反省も踏まえてマインドフルネスについて書いてます。

「マインドフルネスは瞑想ではありません」

マインドフルネスは「マインドフルな心の状態」のことを言います。

「マインドフルネス瞑想」は,「マインドフルな心の状態」を24時間維持するための「トレーニング」です。

なので,重要なのは「瞑想のやり方」や「瞑想する時間」ではなく,トレーニングをしている以外の時間に「マインドフル」という心のOSを稼働させることです。10分瞑想する人は,1日の残りの23時間50分,1時間瞑想する人は23時間「マインドフルOS」を稼働させるのが目的です!

にも拘らず,殆どの記事が「瞑想のやり方」を紹介し,最後に「続けないと効果は出ません」で終わっている。(マインドフルネスのノウハウ本は読んでおりません)

某議員ではないが

ち・が・う・だ・ろ・う~

違うだろ!!!

お会いしたことはないが,私のマインドフルネスの師匠の一人であるアンディ・プディコム氏は彼の著書の中ではっきり述べている。Haedspaceというアプリで著名なアンディ・プディコム氏の会社は,つい最近約41億円の資金調達をした世界一実績を持った「マインドフルネスビジネス」企業です。

彼はこう言っています。

瞑想とは,ただ「いつでも集中」を実践するために最適なコンディションを作り出すテクニックに過ぎません。

この「いつでも集中」=「マインドフルOS」なんです。

なので,私はこの「いつでも集中」を「どう集中すればいいか」をアンディ・プディコムの書籍やヨガ講師の吉田昌生さんの無料メルマガ講座から学び,それを愚直に24時間実行しました。瞑想は今も含めて一度もやっていません!

ですので,僕にとってみれば,24時間瞑想で得るためのゴールを意識した状態に自分をおく工夫をしたということで,これを始めてから今までの累計「瞑想換算時間」は,累積で1万時間を超えています。

JINS MEMEでの「集中力計測値」が異常に高いのは,この効果と思います。計測した日の6時間47分集中していて,その内4時間は「フロー」という「超集中」状態であったことを示しています。

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ですので,瞑想を頑張って続けても「瞑想していない時間」に瞑想時と同じ「今,目の前に集中」出来ていなければ,あるいはそれを心がけていなければ,瞑想の効果を実感することは難しく,継続する意味もないと言うことです。

次回は「いつでも集中=心のOS」について,少し掘り下げてみます。

Good Habit make Good LIFE !

 

幸福感の増加とマインドフルネス

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昨日は某企業にお邪魔し,働き方改革について2時間に渡りディスカッション。

その企業の働き方改革の結論として欲しいものは「社員の幸福感の増加」ということだった。

マインドフルネスの効果として,以下の点を自分の資料に入れている。

☆幸福感が強まる

  • マインドフルネスは「今」に意識を集中させ,自分の中で起こっている感情や出来事を客観視する

  • 過去でも未来でもなく,今起きていることの中から「嬉しい」「楽しい」に気づきやすくなる

ポイントは「自分の中で起こっている感情や出来事を客観視すること」で,その為に「今」に意識を集中させるのか,集中するから客観視出来るのか,ということ。

その前の松村さんとのミーティングでも

  • 「集中」と何か?
  • 集中する目的を自覚せずに目の前に集中するだけで,人々が抱える問題を解決出来るのか?

というディスカッションをした流れでのその企業とのミーティングだったので,いろいろと考えさせられた。

事業を企画しているときから昨日まで,マインドフルネスについて「集中」と「集中の数値化」を独自性として強く打ち出してやって来たが,そもそもそれで人々の為になるのだろうか?という疑念を昨日から持ち始めた。

確かに生産性の向上を課題としている人々には,それは解決策の一つになると思う。しかし,すべての人が同じ課題を持っているわけではない。

ハーバード・ビジネス・レビューでも「生産性向上」のみのツールとしてマインドフルネスを捉えることに警鐘を鳴らす記事もある。

www.dhbr.net

昨日ミーティングした企業が求める「幸福感の向上」というような,様々な課題解決を包含するような「アンブレラ」的な上位でのコンセプト設定が必要で,課題の解決策は抱えている課題毎に異なるのではないだろうか。

確かに自分は最初は「集中」を心がけ,それが雑念の排除に繋がり窮地を脱したのは事実だ。ただ,マインドフルネスを継続している現在は「雑念をジャッジせす,感情を受け流すことに集中」をしている。

それによって,より自分を見失わず,雑然とした思考状態をフラットにできる。そして,必要な情報などを整理できるようになり「正しい情報」を選択できるようになる。

研修ビジネスとして「数値化」は武器だが,オールマイティではないことがわかった。また,やるべきは「課題解決ビジネス」で「研修ビジネスではない」。

ビジネス・パーソンの課題解決策としてマインドフルネスが活用されるために,ビジネス・モデルも含めて見直し,至急に修正に取り組むべきと昨日判断した。

「マインドフルネスでビジネス・パーソンを幸せにすること」

ここにリマインドして,悔いのないようにやるべきことに「集中」してやる。

マインドの革新で,自己革新を。

 

慶應の前野隆司先生とのご縁

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昨日は慶應の大学院の教授であられる前野隆司先生にお会いした。あるプロジェクトにご協力いただくお願いにあがった。

結論は「ぜひ!」という素晴らしいお答えを頂戴した。

前野先生は元キャノンのエンジニアで,ご専門はAI・ロボットだが,今回はAI・ロボットのご研究から得たインサイトを元にした先生独自の「幸福学」と広法さんの「マインドフルネス」と組合せた「新しい価値創造プロジェクト」をご一緒する。

lab.sdm.keio.ac.jp

前野先生には,とても朗らかなオーラがあり,お話していてとても楽しく「ホッとする」感じがする。前野先生のファンが多いことに納得した次第だ。

今後お付き合い出来るようになって,また人生の財産が一つ増えた(^^)

結局「ヒトの気持ち」の相乗効果が「新しい価値創造」になっていると感じているとともに,ヒトの気持ちを裏切るような「一見合理的」な判断や発言,行動は「すべてを破壊する」と思う。

こういう点を充分配慮して今後も事業を継続していく。

マインドの革新で,自己革新を。

 

 

今年のうちにアメリカ企業の44%の導入予想!

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BLOGOSに「世界のエリートがやっている 最高の休息法」の著者で精神科医の久賀谷亮先生のインタビューを発見。

blogos.com

新たなインサイトを見つけたのでご紹介。 

―アメリカでは様々な企業がマインドフルネスを導入しているそうですね。

2015年までのデータでは、アメリカの企業のおよそ22%程度が導入していると言われています。さらに、今年のうちに大体44%つまり2倍になるという予想もあります。また、学校という組織でも積極的に導入されていて、ニューヨークでは8000校と言われていますし、全米では何万という単位の学校が取り入れています。

アメリカでは、自撮りを意味する「セルフィー」という造語と並ぶぐらい非常にポピュラーなバズワードとなっています。

なに~~!アメリカ企業の44%の予想~(@_@;)

加えてニューヨークの学校は8,000校で全米では何万~~(@_@;)

先月の2月15日掲載の記事なので,この辺の数字は最新データと思うが,これはもう完全に「キャズム越え」の状態だ。

先日川上全龍さんも「全米のマインドフルネスマーケットは1,000億円程度」と仰っていたが,それを裏付けるような普及だ。

全龍さんはこの急速な普及に伴う「質の悪いコーチの乱立」にも警鐘を鳴らしているが,コーチの供給もこれでは間に合わないのだろう。

また,こんなお話も。

―脳が変化することが明らかになったことで、マインドフルネスという疲れにくい脳へと変化させるメソッドが生まれてきたわけですね。

そうですね。例えば、脳は体重の2%ほどの大きさしかありませんが、身体が消費するエネルギーの20%を使っていると言われています。しかし、消費するエネルギーのうち60~80%が、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼ばれる回路に使われているのです。このDMNは、何のタスクをしていない、脳をアクティブな使い方をしていない時も、車のアイドリングのように常に動いている回路なのです。

そもそも脳自体が、エネルギーを高く消費する臓器なのですが、消費エネルギーの大部分を使用する回路を使いすぎると疲れてしまいます。アイドリングは確かに必要なのですが、やり過ぎると無駄にエネルギーを使用することになってしまう。しかし、マインドフルネスによって、動いてもいないのにエネルギーを消費するような回路の動きを弱めることができるのです。

脳変化に対しても医師として明確にコメントしてくれている。

久賀谷先生はアメリカ在住なので,なかなかお会いする機会もないが,いつかお会いして何かご一緒したいものだ。

マインドの革新で,自己革新を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マインドフルネスに「即効性」は「ない」

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何度も書いているが,マインドフルネスに「即効性」は「ない」。

「マインドフル in ライフ」という「習慣」にならない限り,ダイエットと同じように「リバウンド」してもとに戻る。

じゃ,「どんだけ続ければ効果あるのか?」ということだが,

マインドフルネスを継続したときの変化を「Search inside yourself」の著者であるGoogleのチャディ・メン・タン氏はこう言っている。時間は累計だ。

・瞑想を100分以上続けた場合
マインドフルネス瞑想で得られる変化がボチボチと起きてくる。たとえば、140分のマインドフルネス瞑想の直後から、大学受験の標準テストのスコアが上がったりとか。


・瞑想を50~100時間続けた場合
健康やメンタルスキルが実感できるレベルで上がりはじめ、実際に仕事やプライベートに良い影響が出てくる。どんな精神的にキツい状況でも落ち着いたまま仕事をこなせるので、その結果としてリーダーとしの能力がアップし、共感力も高まっていき、より良い成果を出せるようになったりとか。


・瞑想を500時間続けた場合
実生活のメリットだけでなく、仏教における精神面の改善へ興味がシフトしていく。

getnews.jp

「取り敢えず」の効果は100分なので,1日5分 x 20日で出るととのことだが,マインドフルネスの「本来的効果」を疾患するには,やはり累計でミニマム50時間=(1日5分 x 600日)は必要とことなので,1日5分では多分「効果を実感出来ない」と思う。

なので,自分が実践したのは「いつでも集中」を心がけたこと。

朝起きてから,夜寝る時も「その瞬間瞬間に集中すること」を実践した。こうなると寝ている間以外は「目の前に集中しよう」という瞑想と同じことを行っているので,1日16時間 x 7日(一週間程度)≒100時間に到達する。

特に目をつぶって「じっとしていた訳ではなく」「自分の動作」や「周囲の音」に集中し,「何事もジャッジ(判断)しない」ことを心がけた(今も当然継続中)結果,いろいろと変化が「早いタイミングで」起きた。

もちろん,瞑想VRビジネスに取り組んでいた時からマインドフルネスは独学で研究・学習して「正しい方法」を習得していることも変化が起きるには外せないことだ。

いずれにせよ,私は「ビジネスにする」というモチベーションがあったので,このように「徹底的に実践出来た」が,そうじゃない場合は「身に付けるための正しい知識とサポート」がないと「成果は出にくい」し,それぐらい「辛抱強く」取り組まないと「マインドフルネスの成果は出ない」。

というかなんでもそうですよね。

「ローマは一日にして成らず」「継続は力なり」です。

マインドの革新で,自己革新を。

 

 

離職防止と採用に効果を発揮するマインドフルネス

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マインドフルネスは,離職防止と採用に抜群の効果を発揮する。

プログラムを受講いただいた,大手デジタルエージェンシーのインフォバーンさんの松本さんからこんなコメントをいただいた。

メディアプランナー
マツモト様
私たちが手掛けるメディアは、その効果や結果が数字で明確に出てきます。そうすると、自ずと数字を追いかけなければいけない。そればかりが気になり、精神的にも追われ、体調不良になる同業者をたくさん見てきました。そういう環境であることを理解した上で、会社がこのような学びの機会を設けてくれたことが、とても嬉しいですね。忠誠心というと大げさですが、ますます自社のファンになれた気がします。

「離職防止効果」だ。

もともと「想定していたニーズ」だが,「やはり」そのニーズはあった。

離職防止という観点でのマインドフルネスプログラムの効果は

  1. Keep to be Good!:良好なメンタルコンディションの維持
  2. Good to Great:自己革新
  3. 社員のロイヤルティ向上:こころのケアをしてくれるスタンス

「働き方改革」による「人手不足」は明らか顕在化するため,社員の離職防止は今後大きなテーマとしてクローズアップされる。

そこへの「大きな打ち手」としてマインドフルネスはとても有効なのである。

一方,「採用」という観点では「離職防止施策」が企業イメージを向上させ,「PR」としての効果を発揮する。また,「健康経営」という観点でも「こころの健康」に取り組む企業として,企業イメージを向上させる。

「企業イメージの向上効果」だ。

人手不足は採用ニーズの増加に繋がり,エン・ジャパンは更なる活況を呈すると想定されるが,今度は「採用する人の取り合い」のレッドオーシャンになるため,「社員を大切する会社」という実績訴求は,大きな武器になる。

特にエンジニアに関しては,そもそも採用が難しいこともあり,在籍中の社員は「囲い」たく,「優秀な社員」を採用したい,という企業のニーズは今後ますます増加していくだろう。

優秀な社員については,CRMと同じように「Get & Keep」というコンセプトの「Employee Relationship Managemnet」的な施策が求められるようになるだろう。

新規で採用(Get)した社員の満足度を向上させることで離職防止(Keep)に繋がり,その離職防止施策が,社員の口コミやPRへの活用によりまた「採用」に繋がる。このようなサイトにも良好な口コミが投稿されることになる。

このサイクルの繰り返しで,企業のポテンシャルは向上する。

 

「人手不足」に「マインドフルネス」を検討してもいいタイミングだと感じる。

マインドの革新で,自己革新を。

 

女性特有のマインドフルネス効果

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女性誌がこの1年かなり多く取り上げ,資生堂が「マインドフルネス美容」と銘打ち「マインドフルネス洗顔」をテレビCMで流したり,で女性への認知は上がっている。

www.hada-senka.com


濃密泡で肌と心をリセット マインドフルネス洗顔(字幕なし)|資生堂


毎日の洗顔・スキンケアタイムで肌も心もリセット マインドフルネス美容 | 資生堂

女性は男性よりも自分の「ココロとカラダ」に敏感だと思う。マインドフルネスの効果を実感する度合いも「女性特有」の実感がある。

マインドの革新で,自己革新を。

朝4時に起きる,ということ

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私は毎日朝4時に起きる。休日もあまり寝すぎると生活のリズムが崩れるので,遅くとも6時には起きるようにしている。

電通時代でも,ニューヨークとの昼夜逆転作業の6ヶ月を除いて,毎朝7時に出勤して誰もいないオフィスで「電話に邪魔されず」仕事をしていた。競合プレゼン前などは,チーム作業なので徹夜することも多かったが,それ以外は「7時出社」を崩さなかった。

この朝型生活は,高校受験の14歳位からなのでもう40年以上続いている。高校から大学までは一貫教育で受験もなく,7年間体育会に所属していたので規則正しい時間設定での生活が染み付いたと思う。

元々夜遅くまで起きているのが苦手なことに加え,体育会での練習後はヘトヘトで日吉から藤沢の片瀬山まで帰るのも大変で,帰ったら「バタンキュー」。で,すぐまた朝が来て9時日吉集合に向かう毎日だった。

朝の時間で何をやっているか。今は「情報収集」とこのブログの更新だ。グロービスに通っていた時や電通に転職した当時は,マーケティングの勉強。新日鐵のEI事業本部時代は主に「英語の勉強」をしていた。

朝は「静か」だ。テレビもつけず,自分に集中することが出来るので,マインドフルネスの習慣化に役立った気がする。

最近こんな記事を発見した。

blogos.com

一部引用すると

サードブレイスなき日本とアメリカに現れた21世紀的サードプレイスとは、「朝」なのではないかということだ。朝、特に早朝の時間、人々がまだ寝静まっている時間、これこそが我々にとってのサードブレイスではないかということだ。

人間には家族も友人も同僚もライバルも必要だが、同時に孤独と瞑想と思索も必要だ。だが、ファーストプレイスセカンドプレイスではなかなかそれが確保できない。

家では、子どもの喧騒がありパートナーの相談がある。

職場では、部下の相談があり同僚のつぶやきがあり上司の愚痴がある。これらに対応する時、我々の思索は飛躍することはない。

はい,全く同感。

誰にも邪魔されない「独り時間」は,とても重要だ。しかし,この時間は「創り出す」ことをしないと出来ない。このちょっとした頑張りが,長期的には「大きな成果」を産む。マインドフルネスも取ってつけたように,瞑想だけしてみても効果は出ない。

「目の前のことやその瞬間に集中する」という「ルーティン」を身に付けなければ,本や記事に書いてあるような「効果」は「絶対に実感できない」。

ちなみに私は「瞑想」はしない。自分の「ネタ元」で仕入れたマインドフルネスの知識を,「朝の2時間」「歩行中」「会社のデスクワーク時」など「独り」でいる時間すべてで「仕入れた知識の実践」を行っただけだ。そしてそれは現在も継続している,というか習慣化された。

私たちのプログラムのモニター講義で,「瞑想する時間が取れない,家族がいて集中できない」という質問に,井上広法マスターコーチは一言「早起きしてください」。はい,その通り。

なんでも手っ取り早く,かつ現状を何も変えないで何かが変わることは「ない」。昨日触れた「パフォーマンスを出すためのルーティン」を手に入れる努力は必要だ。

何かを「変えたい」と思えば,自分の何かを変えて「それが習慣になるまで粘り強く続ける」ことしかないと思う。何でも「近道」はないのである。

まずはいつもより早起きして,何もしないで景色や空気,音などを「感じて」みてはいかがでしょう。

マインドの革新で,自己革新を。

ポジティブ思考とマインドフルネス

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ポジティブ思考とマインドフルネスは明確に「違う」。ポジティブ思考は「ポジティブに自分の思考を操作する」がマインドフルネスは「思考は操作しない」。

マインドフルネスは「瞬間」に集中することにより,気分を常に「ニュートラルに保つ」ため,ポジティブもネガティブもない「フラット」な状態にマインドを置く。

過去を無理やりポジティブに「すり替える」ことも,未来を楽観的に「妄想」することでもなく,「目の前」という現実に集中することがマインドフルネスだ。

マインドフルネスを習慣化したことで,思考に振り回される(翻弄される?)ことがなく,良いことや悪いことも「瞬間に集中すること」で安定した気分になり,ある意味「幸福な感じ」がする。

要はポジティブもネガティブも「マインドレス」な状態であり,「マインドフル」ではないということだ。マインドレス=妄想に気を取られた状態,とでも表現できる。マインドフルに「現在に集中する」ことで,思考は鋭敏で明確な状態になるので,結果「アドリブ力」や「判断力」が上がっている気がする。

また,「先入観」がかなり排除されるため,経験や知識に「偏った」考え方も排除されるので,これは判断力に加え「創造力」にも効果が出ている。

自分は「名言コレクター」を自称するほどの名言収集家だが,名言は「ポジティブに思考を操作する」ために集めていたように思う。

今もジェフ・ベソス(amazonのCEO)やスティーブ・ジョブズなどの名言は参考にしているが,これらは「心の操作」ではなく,ビジネスの判断用に使っている。

自分の気持ちを「ポジティブに操作」しようとすればするほど「気分に翻弄」されてしまい,結局「集中を欠いたマインドレスな状態」が続くので,ある意味ネガティブな状態と変わらないのである。「ポジティブになれない自分」にストレスを持つこともある。

一喜一憂しない「マインドフル」な状態は,自己改革の第一歩である。

マインドの革新で,自己革新を。

 

ユーザーとの「共創」へ

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自分にとって「激動」の1年が終わろうとしている。今年は人生の中でも最大の「ジェットコースター」的上り下りを体験した年だった。

事業提案から承認,準備作業と進んできたが,正直ここまでは「誰でも出来る」と思う。

ここからが本当の「スタート」だ。今まではパートナーとの「共創」作業であったが,これからは「ユーザーとの共創」によるマーケット創造作業が加わる。

「始めなければ始まらない」し「始めないとわからない」がスタートアップであり,「始める前からわかっている」領域は「レッドオーシャン」で後発の勝ち目は薄い。

不安もあるし,焦りもある。が,習慣化されているマインドフルネスによって「うまく乗り切れる」気がする。自分としては「マインドフルであること」を継続して,「目の前のこと」に「集中して」臨んでいく。

そして,自分たちのビジョンに忠実に,マインドフルネスを一人でも多くのビジネスパーソンに身に付けていただき,「幸せなビジネスライフ」を送っていただくサポートを,一生懸命に取り組んでいきたい。

来年は「マインドフルネス・ソリューション」ビジネスの創造に向けて「ユーザーとの共創」作業がいよいよスタートする。

最後に,今年お世話になった皆様,私の無茶振り,わがままにお付き合いいただき感謝しておりますm(._.)m

来年も引き続き何卒よろしくお願いいたします。

マインドの革新で,自己革新を。

ユーザーファースト

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ユーザーファーストについては

「会社として何を提供したいのか」ではなく、「ユーザーはいったい何を求めているのか」と、ユーザー側から発想することが重要だ。

大前研一 「0から1」の発想術

といういい言葉があるが,私はこれに加え「ユーザーのために "それ" は役に立つのか,ためになるのか」という点が大事だと思っている。

「ユーザーはいったい何を求めているのか」は,殆どが「何も求めていない」あるいは「求めているものがわからない」ので機能しない。逆にこれが「会社として何を提供したいのか」を誘引するケースも有る。

私たちのプログラム開発やサイト開発も徹底的に「ユーザーファースト」にこだわっている。市場導入後もデータ的なフィードバックやアンケートにより改良を重ねていく。

大企業では「何を求めているのか」をリサーチすることが多いと思う。私も電通時代にドコモの携帯電話の「次世代機能」を探るグループインタビューを数多く行ったが,「スマートホン」の出現で,すべての「次世代機能」はスマートホンになった。要はiphoneが次世代を取り込んでいたのだ。

スティーブ・ジョブズの調査嫌いは有名だ。

「顧客が望むモノを提供しろ」という人もいる。
だが、私の考えは違う。
顧客が今後、何を望むようになるのか、それを顧客本人よりも早くつかむのが我々の仕事なんだ。
ヘンリー・フォードも似たようなことを言ったらしい。
「なにが欲しいかと顧客に尋ねていたら、『足が速い馬』といわれたはずだ」って。
人々はみんな、実際に"それ"を見るまで、"それ"が欲しいかなんてわからないものなんだ。
だから私は、市場調査に頼らない。
私達の仕事は、歴史のページにまだ書かれていないことを読み取ることなんだ。
スティーブ・ジョブズ

この考えがiphoneを産んだ。全く同感。

appleの優秀なエンジニアたちとスティーブ・ジョブズが,余分な機能を徹底的に削ぎ落とした「ユーザーファースト」な次世代携帯電話を創造し,ユーザーは「こういうのが欲しかった」と共感し,爆発的ヒットし普及した。

常にビジョンとミッションに忠実に「ユーザーファースト」なサービスを提供し続けていく。

マインドの革新で,自己革新を。

 

マインドフルネス事業への道 7:エン・ジャパンからのメール

VR FREEKの取材の後は,完全に休戦モードに入ってしまったがいろいろと「面倒な」人々との整理も同時に行わなければならなかった。これが精神的にはかなり堪えた。

途中から入ってきて他人の腹を探りながら,陰で裏取りしながら物事を進める人。

こちらは頼んでもいないのに,勝手に動いたことを恩着せがましくこちらに押し付ける人。

約束したことをいとも簡単に「テイストが合わないから」と破る人。

時間ばかり掛けて,全く物事を決めない人。

この数ヶ月という短期間で,人生の中で「most 残念な人々」に遭遇した。資金的な逼迫が元で「自分が呼び寄せた」と思うので,ある意味自業自得であるが,その整理には多大な労力が必要だった。

そんな中,モーニングピッチに出席していたエン・ジャパンの鈴木さんという方からウェブサイトの問い合わせにメールが突然来た。

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メッセージ: 吉田様

お世話になります。
エン・ジャパンイノベーションラボ室長の鈴木と申します。

モーニングピッチにてプレゼンテーションを聞かせていただき、ご連絡差し上げました。

イノベーションラボは新規事業の開発や投資をしている部署であり、
その一つとして従業員向けの健康支援事業の検討を行っております。

御社のVRによる瞑想などメンタルヘルスケアの領域にも興味がありますので、
一度お話させて頂けないでしょうか?

どうぞ宜しくお願いいたします。

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このメールが運命を変えることになった。

マインドの革新で,自己革新を。

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マインドフルネス事業への道 4:沼倉正吾さんとの出会い

「VR瞑想」という方向性が決まったので,あとはもう「行動あるのみ!」ということで,すぐさま事業プランの構築に入った。時代背景,課題認識,瞑想の有効性,VR瞑想であることの意味,アメリカマーケットでの展開方法,事業収支計画などをまとまあげた。

一方,この時2015年12月。2013年12月からVRに集中してきたこともあり,自己資金もそろそろ限界に近づいていたので,資金調達を至急に行う必要があった。藤田保健衛生大学は医薬メーカーからの「丸抱え」体質で,独自のVRシステム構築にすらお金を出す気もなかったため,京都のパノラマニア株式会社代表の二宮さんからサムスンジャパンをご紹介いただいたり,自分のコネで様々な人々にコンタクトを始めた。

その過程で,当時から現在まで日本のVRスタートアップの先頭を走っているDVERSE Inc. CEO/Founderである沼倉正吾さんに「はじめまして」メールから面談をさせていただき,いろいろとアドバイスをいただくとともに,500Startupの日本代表である澤山さんやトーマツベンチャーサポートの西村さんをご紹介いただいた。

この沼倉さんとの出会いが現在の株式会社インナーコーリング設立に繋がっている。以前から変わらぬ自分の習性だが,全く見ず知らずの方にも「これだ」とピンときた時に「すぐに動く」行動様式は,とても重要だと感じている。うまく進むかはわからないが,「話してみないと始まらない」のである。

マインドの革新で,自己革新を。

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マインドフルネス事業への道 3:VR瞑想への気づき

リラクゼーションコンテンツの方向性について思案をしている時に,なんのきっかけもなくいきなり「瞑想は?」というお告げが降りてきた。

ストレスチェックが義務化されたこともあり,ストレス低減への社会の「風」のようなものは少しづづ吹き始めていたので,瞑想とストレス低減との関係性を探ったところ,出るは出るはの打ち止め状態。

厚労省も医療行為としては認めてはいないが「補完代替医療」としてなんとサイトに出しているではないか~。

瞑想 | 海外の情報 | 一般の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業

厚労省のサイトはアメリカのサイトの翻訳であり,スティーブ・ジョブズその他多くの著名人含めアメリカ人の約8%=約1,800万人が瞑想をしている,と書いてある。

何?瞑想はお坊さんがやるもんじゃないのか?アメリカ人が瞑想してるだと?日本じゃ瞑想なんぞさっぱり聞かないし,自分は仏教とか寺には全く興味もないし逆に嫌いなくらいだが,そんなにアメリカに普及しているなら願ったり叶ったり!

加えてVRの一番の特徴である「没入感」は,まさに「瞑想ルーム」にいる最高の瞑想環境になる!

リラクゼーションコンテンツは,「VR瞑想」に絞り込んで進めることにした。

マインドの革新で,自己革新を。

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マインドフルネス事業への道 2:リラクゼーションVR事業の立ち上げ

藤田保健衛生大学との契約も完了し,「リラクゼーションVR」という領域でのビジネスモデルの構築に取り掛かった。海外では入院患者がサムスンのGear VRを使っている例もあることから「治療」ではなく,入院患者の不安解消,暇つぶし的な領域での展開に絞ることにした。「治療」という領域では,厚労省が絡んでくるため,自分でコントロールが出来ないことも「治療」を選択しなかった理由だった。

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思惑としては,病院での利用実績をエビデンスとしてコンテンツ価値を高め,それをコンテンツ化して世界中に販売する,というシンプルなビジネスモデルを選択した。国内向けは全く想定しなかった。元々個人的に「グローバル勝負」を信条にしていたので,逆にグローバルで勝負できるものを本能的に引き寄せたかもしれない。

一方,「リラクゼーション」と銘打ったもののリラクゼーションという言葉がカバーする領域,個人が持つイメージはかなり幅が広く,制作コンセプトも曖昧になる=エッジが効いたコンテンツにならないのでは?という疑問が湧いてきた。

マインドの革新で,自己革新を。